スキーのパッケージツアーというのは、これまでであればスキー場のある現地での宿泊をともなうというのが一般的な姿であって、それだけに料金などもかなり高額になるほか、宿泊をするだけの十分な時間的余裕がある人でなければ参加がむずかしいというものでした。しかし、現在では日中だけで十分に楽しめるような日帰りスキーのパッケージツアー商品があらわれてきており、こうしたものを活用すれば、従来よりもかなり安価な価格で、しかも仕事のない週末などのかぎられた時間のなかでも参加することが可能となっていますので、たいへん便利であるといえます。こうした日帰りスキーツアーの行き先ですが、宿泊をともなわない以上は、ある程度移動できる距離や時間が限定的となるものの、実際にはそれほど行き先の選択にこまるということはありません。東京の都心部からの日帰りスキーツアーであれば、東京を朝方の早い時間帯に団体のスキーバスなどで出発すれば、容易に昼前には到着できる範囲として、かなりの地域が射程範囲におさまります。

たとえば、長野や新潟といったウインタースポーツの名所であれば、苗場、越後湯沢、白馬、妙高、斑尾、菅平などといったところまで足をのばすことができ、帰りも東京の到着は夕方ごろですので、時間的にはたっぷりといえるでしょう。北関東方面であれば、那須、赤城、榛名、草津などといったところが挙げられますが、この場合はさらに移動時間が短くてもすみます。